怖い話し

 新聞の配達中、右折しようとしていると後方に明かりが・・車が近づいているのかな?と、道路左端にバイクを止め、車が通り過ぎるのを待ちました。走行中に前を走る新聞配達のバイクがいることを認めた運転手さんが、気を使ってライトをスモールライトに切り替え僕の右折を待っていると思ったのです。

 譲り合い精神と言うより、バイクの後ろから車が来るのは追い立てられるようで嫌なのです。車を先に行かせて自分のペースでのんびり走りたい(笑)

 降り返ると確かに白い車が止まっていました。で、「お先にどうぞ」と手で誘導すると、車は「解った」と言う感じでアクセルを踏み、なんとクウネルが右折しようとしていた筋へ曲がりました。

 それを見届けて、僕もすぐに右折したのですが・・あれ?確かについ今しがた右折した車の姿が見えません。車がすれ違うには1方が止まるかして、慎重にすれ違わねば通れない細い筋です。住宅地ですからすぐに路地が重なり一旦停止の標識があって、夜とは言えそれほどスピードが出せる場所ではありません。通り沿いの住居の駐車場に車を入れたにしても、まだブレーキランプがついているであろうタイミングで、僕は車に続いたのです。でも・・確かに先に行ったはずの車がいない・・車を乗り入れたような駐車場も無い。

 昔、似たような経験があります。その頃僕は、鹿児島市に職場を持ち、車で40分ほど離れた山を隔てた町から通勤していました。

 その時は、目の前に、右の道路から大型トラックがふわっとと言う感じで前方に飛び出し、「危ない運転しやがる」と思ったのですが、下手にかかわりたくないので、追い越そうともせずにトラックの後ろからトロトロ走ったのです。時速は20キロとメーターが指していました。山道の登りでもないこんな平坦道路でこのスピードとはよっぽど思い荷物を積んでいるのだろうか?そんなことを考えていると、トラックがウインカーで「追い越せ」と合図しました。

 さすがに気を使ってくれているのだなと、対向車線に入って追い越そうとしたのですが、トラックの後ろについている時には見えなかった対向車のライトがすごいスピードで近づいてきます。迷ったけど、僕は追い越しを止めました。前方から近づく対向車のスピードに勝るスピ―ドで追い越せるか自信も無かったし、睡眠不足が続いていて、寝酒に飲んだ酒が完全には抜けていないような自覚もあったのです。無理はしないと、またトラックの後方に付けました。同時に対向車線を猛スピードで駆け抜けた車のライト・・無理に追い越さなくて良かったと胸をなでおろしながらトラックの後ろをトロトロ・・

 そこで平坦な道が終り、山道の登りに入りました。あれ不思議トラックのスピードが上がって行ったのです(笑)平坦地を20キロで走っていたのは何?ちょっと驚きながら僕もスピードを上げました。時速30キロになり40キロになった所で道は大きく左へカーブ。僕もトラックに続きました。

 ところが・・さっきまで見えていたトラックのライトが無い車間距離は広めにとる癖があるので、確かに左カーブで瞬時トラックが見えなくなったのですが、それほど遅れてはいなかった・・僕はアクセルを強く踏みました。一気にスピードを上げてトラックとの距離を縮めようと思ったのです。

 曲がりくねった山道の登りです。常識的にトラックのテールランプくらいは見えるはず・・そう思ったのですが・・山道を登り終え鹿児島市に入るまで、トラックの後ろ姿を見ることはありませんでした。

 仮にスピードの出し過ぎでカーブを曲がり切れず、崖から転げ落ちたならとも考えたのですが、そんな気配はありませんでした・・

 今朝の新聞配達は、そんな昔を思い出し、いつにもまして安全運転したクウネルでした(笑)

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