『時をかける少女』筒井康隆

放課後の誰もいない理科実験室でガラスの割れる音がした。壊れた試験管の液体からただようあまい香り。この匂いをわたしは知っている──そう感じたとき、芳山和子は不意に意識を失い床に倒れてしまった。そして……目を覚ました和子の周囲では、時間と記憶をめぐる奇妙な事件が次々に起こり始める。思春期の少女が体験した不思議な世界と、あまく切ない想い。わたしたちの胸をときめかせる永遠の物語もまた時を超え、未来へと引き継がれる。

[個人的好み指数☆☆☆☆★4/5]

時をかける少女」、映像は知世ちゃんのしか見てません。書籍では、たしかシナリオを読んだ記憶がありますので、原作は初読となります。

率直な感想は、映画のほうが数段面白し、しかし原作のほうは尊敬に値する、であります。

最後にひねりがないのが古典的名作っぽいし、少女の恋情への気持ちの移行を「深町さん」から「深町君」で表現しているところも「おおお、やるな!」と思いました。

今回、時かけの原作を読んだのは「続・時かけ」なる小説があるのを知ったからです。筒井康隆氏でない人が書いてるらしいので、そのうち、ま、あまり期待しないで読んでみます。

巻末解説に、時かけの様々なパロディ版が載ってます。個人的に好きなのは「卓をかける少女」、麻雀漫画でございます。

(砂糖猫書店キマグレ支店)