人生は、何で激変しますか。

人生は、何で激変しますか。

私達は、想念という脳のメカニズムからもたらされる想像上のバーチャルリアリティを体験し、この体験を通して得た情報を元にして思考回路や価値観を構築しています。

例えばミカンという対象物の情報を五感を通して取り込むと、脳内の神経細胞の中に、色や質感、味、と言った一連の反応回路が即座に形成記憶され、以後ミカンを見たり、食べたりするたびに、あるいはミカンと聞いただけで、ミカンに関する想念を想起することになります。

このようにしていろいろな物事の固定観念が構築され記憶されると、この記憶によって思考を生じさせて生きるということになりますから、私達が五感を通して培ってきたあらゆる思考や価値観は、すべてこの脳のメカニズムによって作り上げられたものになります。

そうすると、常日ごろの価値観や感情を通して自分だと認識している自己は、実は脳の反応回路がもたらす仮そめの虚像に過ぎないことになります。

では私達は仮そめの虚像であって実体のない存在なのでしょうか。

いいえ、そうではありません。

私達は自己の思考や感情などをごちゃ混ぜにしたものを自意識と呼んでいますが、脳に出来上がった記憶回路の集積物としての私は言わばこの世を生きる、虚像の私と言えます。

しかし、この虚像の私の自意識や価値観を取り去った時、そこには自己本来の面目の意識体としての本当の自分が出現します。

それは大いなる意思であり、唯一の実体であり、これこそが自己本来の面目たる実在の意識体です。

人生は、何で激変しますか。

脳の回路に作られた記憶に惑い、

ある時は喜び、

またある時は苦悩してきた人生は、

あらゆる中今の現象を畳み込み呑み込んだ

全一態空の中で、

その空の様態を認識し得た

自己本来の面目たる意識体の実相を知ることにより

激変します。